スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
OZアカデミー 札幌大会
 
7月の新日本プロレス「G1クライマックス札幌大会」に続く2回目のプロレス観戦は、女子プロレス「OZアカデミー」の札幌大会。
会場は札幌駅近くのテイセンホール。ボウリング場であるテイセンボウル内にある多目的会場で、同人即売会なんかもここで開催されたりしている。

テイセンボウルに入ってすぐのところにテイセンホールの入口があり、そこでチケットの販売をしていた。
料金は最後列となる自由席の3000円からで、1列ごとに1000円上がり、最前列席は6000円。当日券のみで前売りは無し。チケット自体もコピー紙に印刷しただけの手作り感あふれる物。

fc2blog_20141117175633ee5.jpg


17時からチケット販売開始で、17時半過ぎに開場。
リングを中心に四方にパイプ椅子が並べられ、料金に応じた列であればどこにでも座っていいという状況だった。

fc2blog_20141117175700028.jpg


ちょっと見えにくいけど、奥の階段を上ったところに選手控室の入口があり、試合の入場もここから行われた。ベテランおよびチャンピオン選手は赤コーナーなので中二階みたいなスペースを横切って左側の階段(この写真には写ってない)から時間をかけて入場、若手およびチャンピオンではない選手は青コーナーなのでそのまま右側の階段から入場という感じ。

今回の観客数はどのくらいかなあ。椅子の数を大雑把に計算してそこから逆算すると200~300人くらいかな?プロレス好きの男性が多かったようだけど、年配の人や小さい子供を連れてきてる人もけっこう見かけた。
ただ、入口から真っ直ぐ進んだところにある南側席と西側席がよく埋まり、逆に北と東側はかなり空席が目立っていた。選手が入場する時に真っ先に見えるのが北と東側の席だから、ちょっと残念だったんではないだろうか。

そして18時半過ぎに試合開始。
最初にリングアナから観戦における注意事項が説明され、名前を呼ばれながら出場全選手が入場。今回は北海道出身の中川ともか選手が代表のあいさつ。解散後、レスラーたちが慣れた身のこなしでロープをすり抜けて一斉にリングを降りていく光景がちょっと面白かった。


第1試合 アジャコング vs 旧姓・広田さくら
これは完全に「初めてプロレスを見る人のためのプロレス」だった。
広田選手がアジャ選手の入場コスチュームで登場し、リングに上がると同時にアジャ選手が「それ私のだろ!」とブチ切れそのまま5秒でフォール勝ち。しかし広田選手の懇願によって仕切り直しとなり、リングアナも「すみませんが、皆様もう一度お付き合いください」とアナウンスするなど、ほとんどコント。広田選手がギャグメーカーに徹し、バラエティ慣れしているアジャ選手がすぐに怒りのツッコミを入れ、観客からもけっこう笑いが起きていた。
一応アジャ選手が勝ったけども、試合後のマイクパフォーマンスで「久々に北海道で試合ができたのに、こんなものですみません。次の試合からはちゃんとしたプロレスが行われると思いますので」と謝罪。でもアジャ選手も広田選手から挑発された時に「私は観光して美味しい物を食べに来ただけなんだよ!」と言っていたり…。


第2試合 桜花由美 vs 星ハム子
第1試合ほどではないにしろ、これも初めてプロレス観戦する人に配慮した内容になっていた。
ヒール(悪役レスラー)である桜花選手には同じくヒールの西尾選手と紫雷選手がセコンドに付き、挑発や罵声に乱入とやりたい放題。星選手は一方的に殴打され投げ飛ばされていたけど、立ち上がる度に"セクシーポーズ"を決めて笑いが起きていた。それに対し西尾選手と紫雷選手は「おいデブ!」「何だあのデブ!」と連呼し、関節技をかけられた星選手がレフリーから「ギブアップ!?ギブ!?ギブ!?」と問われると「ノーギブ(アップ)!」ではなく「ノーデブ!ノーデブ!」と返していて、徹底した役作りが最高だった。
中盤では場外乱闘が始まり、パイプ椅子を弾き飛ばしながら場内を一周してくれたのも小さい会場ならではの魅力。


第3試合 中川ともか / 志田光 組 vs AKINO / 花月 組
前2試合で観客側も拍手や手拍子のタイミングを掴んできたこともあり、ここからは本格的なプロレス。技の攻防が断然素早くなり、お笑い要素は一切無し。投技でリングに叩きつけられ、胸や背中に強烈なキックが放たれる度にバチィーン!と痛ましい音が響き、それがお遊戯ではないことを証明してくれる。
タッグマッチゆえに交代して下がった選手は観客が少ない座席方面のリング下でうずくまりながらダメージや怪我の有無を確認していた。これは実際に会場に見に行かなければ知ることが出来ない要素。
ただ、天井が低い会場だったのでコーナーポストからの空中技はかなり大人しめ。たぶん跳躍力のある選手だったらぶつかる可能性もあったんじゃなかろうか。


第4試合 豊田真奈美 vs 小林香萌
90年代から活躍する大ベテランの豊田選手と、昨年デビューした超若手の小林選手による一戦。
小林選手は入場から大声で気合を入れていて、試合中もとにかくすべての掛け声がデカイ。全身がエネルギーの塊のように力の限りにぶつかって行った。しかし相手は女子プロレスのレジェンドといえる豊田選手。体つきも一回り違う上にほとんどの攻撃が軽くいなされていた。動きも迫力もある内容だったけど、それは小林選手が走り回っているからで、実際には豊田選手がそれをすべて受け止めることで成立していた。豊田選手は「バカヤロー!」と連呼していたけど、ただの挑発だけではなく指導者としての説教が込められていたのかもしれない。だからこそ、試合後にうずくまる小林選手に優しく声をかける姿がかっこよかった。


第5試合 ダイナマイト関西 / 倉垣翼 組 vs 尾崎魔弓 / 紫雷美央 組
今回のメインイベント。大ベテランの尾崎選手と関西選手が現在の女子プロレスを担う紫雷選手と倉垣選手それぞれと組む内容。尾崎/紫雷組はしなやかさと素早さ、そしてヒールとして乱入や凶器攻撃を得意とするのに対し、関西/倉垣組は完全にパワーファイター。特に倉垣選手は金色の鎧のようなコスチュームで完全に黄金聖闘士だった。
展開はこれまでの4試合をすべてまとめたようなもので、紫雷選手の挑発や罵声にはじまり凶器攻撃や場外乱闘も当たり前。それに対する倉垣選手は体当たりや投技など一目見るだけで説得力が生まれるパワーファイトを連発し、リングが軋むことも。中でもすごかったのは尾崎選手と紫雷選手をまとめて肩に担いだタワーブリッジ。ロビンマスクより強い。
試合は関西/倉垣組が勝利したけど、退場時に紫雷選手がツッコミに近い挑発をしていってレフリーも笑いをこらえていたような気がする。


第3試合後に約15分間の休憩を挟んで、21時前に終了。だいたい2時間くらいだった。
全体的にイマイチ盛り上がりに欠けたような気がしたけど、それは観客側が経験不足で拍手や歓声を入れるタイミングが分かっていなかったのも大きいと思う。最前列席から紙テープを飛ばすファンもいたけど、初観戦の人も多かったようだし、セコンドや運営スタッフとして参加してた選手が試合展開に合わせて観客にリアクションを求めて初めて応援が始まる状態だった。



会場内には運搬トラックが停車され、それを利用して入口から会場につながる廊下を作っていた。その廊下の出口に物販コーナーがあり、試合前には各選手が交代でグッズ販売とサイン会。
第3試合後の休憩時間には第3試合で戦った選手が試合のコスチュームのままサイン会を始めた。でもサイン会が終わらないうちに第4試合が始まり、選手が入場してるのにまだサインしていて、その辺のアバウトな感じも地方巡業らしさなのかな。
物販は基本的に選手本人が行って、購入するとサインと握手は無料だけど写真は別料金。大会ポスターは500円で、OZアカデミーの選手に限り無料でサインしてくれるサービスも。
私は実物の紫雷美央選手がめっちゃ可愛かったので1000円のポートレートを買ってサインと握手をしてもらった。試合後に自分で「紫雷選手がサインしてくれるよー誰も来ないなら帰っちゃうよーああ、体が痛い…」と試合中の徹底したヒールとは真逆の低いテンションで呼び込みしていたのも素敵だった。

写ってないけど右上に名前も入れてもらったよ
fc2blog_20141118131653890.jpg



しかし、華やかな選手たちとは裏腹に、「物販を選手本人が行う」ということをはじめ女子プロレスの現状の一端も見た気がした。
物販は収益が選手に直接入るシステムなのかもしれないけど、選手本人が販売するとともにお金の管理まで行っていて、大ベテランの豊田選手も自分で呼び込みをしていた。運営スタッフはいるけども、ほとんどが会場整備で手一杯だし、やはり7月に見に行った新日本プロレスは人気があるだけではなく団体としてもかなりの体力を有してるんだなと実感。
負傷欠場中の松本浩代選手は運営スタッフとしてリングの整備や掃除、出場選手の入場コスチュームの回収などを担当し、前半戦では第4試合に出場する小林選手、第3試合からは第2試合に出場した星選手、第4試合からは第3試合に出場した中川選手も試合のコスチュームの上にシャツを着ただけでその手伝いをしていた。大会終了後に松本選手は物販のほうでサイン会をしていたけど、星選手と小林選手は他の男性スタッフと一緒にリングの解体。
女子だけではなく男子プロレスも小さな団体では選手たちが会場の設営から撤収まで行うと言われているけども、元々の母体の大きさが違うとはいえ、同じ業界でありながら数千枚の前売り券が完売して当日券が発売できず来年はさらに大きな会場での開催が決定した新日本プロレスとの差というのがはっきりと見えてしまって、ちょっと寂しい気持ちにもなった。だからこそ、また札幌で開催されるのなら必ず観戦しようと思ったのだけど。


7月に北海きたえーるで開催された新日本プロレス「G1クライマックス札幌大会」
北海道では久々のビッグマッチとはいえ、6000人を超える超満員だった
fc2blog_20141117180119f26.jpg


でも、やっぱりプロレスって面白いね。棚橋弘至選手が「プロレスは生き様を見せる競技」と言っていたけど、今回の大会は「どちらが勝つか」よりも「どちらが楽しませてくれるか」という部分で期待していたところも大きいし、そういった意味では各選手がレスラーとしての自身のキャラクターを明確化させて最後まで戦い抜いたことに生き様を見たと思う。
第1試合の広田選手は元々ギャグメーカー的な立ち回りを得意としているようだけども、観客がプロレスの観戦方法が分からず拍手や声援が起きない中で次の試合につなぐ盛り上げを全身全霊で貫いたのは素晴らしかった。第2試合の星選手も広田選手と同様に失笑が起きてもおなしくない状況の中で盛り上げ役を完遂したし、第3試合の中川選手は引退直前でこれが地元北海道での最後の試合という気合と感慨があった。第4試合の親子ほど年の離れた豊田選手と小林選手の戦いからは2つの時代がつながろうとする期待も感じられ、メインイベントでは女子プロレスらしい軽やかさとともに男子顔負けのパワーも見せつけられた。

男子は新日本プロレスを中心に再興が始まっているし、女子も選手の認知度が上がることで少しずつ盛り上がりを見せていると聞くから、このまま日本プロレス界全体が良い方向に向かってくれるといいな。
 
スポンサーサイト
【2014/11/18 14:00】 | オタク的日記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
マイケル・ファスベンダーが変テコな被り物をして”自称 創作者”や”自称 コミュ障”の心を粉砕する 「FRANK -フランク-」
 
超イケメンのマイケル・ファスベンダーが変テコな被り物をしているという話題性が先行していたけども、実際の内容は物作りを目指した人なら誰もが経験する葛藤で”自称 創作者”、そして”自称 コミュ障”の心を粉砕するものだった…。






イギリスの田舎町で両親と暮らすジョンは定職に就きながら音楽活動を続け、暇さえあれば自室にこもってキーボードでオリジナルの曲を弾き語っていたが、自分の方向性が見出だせず作ったそばからすべてボツに。
そこで出会ったのが謎の被り物をしたフランク率いるインディーズバンド。キーボードが弾けるということから臨時メンバーとしてライブにも飛び入り参加し、アイルランド遠征にも同行。しかし、遠征はライブのためではなく「新作アルバムが完成するまで」という無期限のものであり、森と川に囲まれた山奥で新入りの自分を嫌うバンドメンバーと共同生活しながら音楽を作り上げていくこととなってしまう。


ドーナル・グリーソン演じる主人公ジョンは薄幸そうで平凡という、とにかく「普通の人」。日々のひらめきや直感を頼りに作詞・作曲をしていくけども、自分の方向性を見出だせないままなので、いつも最後には「クソみたいな曲」と他人から言われるし、自分からも言ってしまう。だから、明確な方向性を持って意欲的に活動するフランクに大きな憧れを持つことになる。しかし、フランクは音楽的な才能を持ちながら奇抜な風貌で奇抜な行動をする人であり、その奇抜さが音楽的な才能を支えていることもまた事実で、ジョンの「フランクのようになりたい」という憧れはやがて「フランクをもっと有名にしなくては」という使命感へ変化していく。
フランクがすでにこんな人物なのだから他のバンドメンバーも一癖二癖あるどころか癖しかないような変わった人物で、ジョンとの軋轢が解消されることはなく、皮肉や怒鳴り合いの中をフランクが自由に駆け抜けていく共同生活。ジョンは協調性を重視して多くの人に愛される曲作りを目指すが、他のメンバーはそれらの意見をすべて却下し、自分たちの好きなように演奏するので、時には雑音にしか聞こえないような奇っ怪な曲が完成することも。
多くのことにイラツキながらもジョンはフランクを信じ、フランクもまた自分を支持してくれるジョンを受け入れ、徐々にバンド内での各メンバーの立場は変わっていくが、「なぜフランクは被り物をしようとしたのか/し続けているのか」ということへの理解と配慮が失われ、それぞれの目的もまた変化していってしまう。

ここで非常に恐ろしかったのが、彼らがアルバム制作合宿で利用していたコテージの代金が未納だったということ。彼らはアルバムを販売できるような契約を持っていた反面、現状は大した収入もなく、それでいて「他人の意見や評価は関係なく、自分たちが良いと思ったこと、好きだと思ったことをやり続けたい」という。つまり、「自分が理想としたことをやっている」という理由を盾にして創作活動を続けるフリーターやニートと同じような状況にあったのではないかと思う。ただ、ここでの他者から評価されることや有名になることへの嫌悪というのは「フランクと音楽ができるのなら、それだけでいい」という想いも含まれているので、理解できない人は低脳というような他者への一方的な否定ではないけども、メンバーの平均年齢からすれば岐路に立たされているのは誰が見ても明らかだった。
そして、フランクに対して絶大な憧れを持つジョンに、スクート・マクネイリー演じるマネージャーのドンはかつては自分がキーボードを担当していたことを明かすとともに「才能を与えられなかった側」の物語を展開し、ジョンもまたこちら側の人間であると諭す。「どれだけ頑張ってもクソみたいな曲しか作れないのだ」と。「自分がフランクになれないのなら、より有名な存在にしよう」と考え自身の方向性を模索するジョンと、最後まで「フランクそのもの」になろうとしたドン。フランクに魅了された2人対比は、ある意味で理想的な結末を迎える。


劇中ではTwitterやYouTubeを活用する場面も多く、その投稿がきっかけでストーリーが大きく動く場面もある。けれど、それらへの反響が自分たちが期待した内容であるとは限らず、後半からはその部分での挫折や現実の厳しさを受け止めることになってしまう。
フランクが被り物を続ける理由は別のところにあるけども、それが何を表していたのかと考えると、やはりネットと実生活での2面性の象徴だったのではないかと思う。匿名SNSなどのネット上では実生活とはまったく違うキャラクター性を確立させ、匿名ゆえに好きに振る舞えてしまうことを本来の自分と考えてしまうこともあるだろうし、素顔のフランクと被り物をしたフランクの関係性もそれに近いものだったからこそ、彼らのバンド活動に対するネット上での反響と実際の態度に大きな差があるのは想像に難くない。
だからこそ、それらを受け入れ自分たちが何を望むのかを明確に示したラストシーンがとても美しかった。


良いものを作りたいと始めたはずの創作活動なのに、やがて有名になることが目的となり、素顔と被り物の2面性の差を忘れ、最後には他者への配慮さえも度外視してしまう。
ジョンとフランクが見せる人間関係は、”自称 創作者”や”自称 コミュ障”が自虐として皮肉ることで誤魔化してきた「被り物」の部分を、静かにそしてはっきりと取り払ってしまうのかもしれない。
 

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2014/11/02 17:54】 | 映画感想 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。