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顔が可愛くておっぱいが大きいだけじゃ許されないことだって世の中にはあるんだよ! 「ターミネーター:ジェニシス」
 
シリーズを重ねるごとに権利の問題だとか色々と複雑な事情を抱えたまま制作されてしまって、それに触れないようにするためなのかファンの期待とは別方向に進んでしまった「ターミネーター」シリーズ。
今回は権利の問題に関しては解決したようで、第1作と第2作を合体させたような完全リブート作となっていて、3や4よりは楽しめる内容になっていた。




以下、ネタバレ感想
 
第1作と同じくジョン・コナーがスカイネットとターミネーター軍団に勝利するものの、T800型(シュワルツネッガーのターミネーター)がジョンの母であるサラ・コナー殺害のために過去に送られたため、やはりジョンの部下であり父となるカイル・リースも1984年の過去に行くことになるが、その瞬間にジョンが新型ターミネーターに襲撃される。
過去へ行ったカイルはサラを探すも、実はサラは幼少期にすでにターミネーターに襲撃され、何者かによって送り込まれたもう一体のT800型に救助され戦士として鍛錬されていた。そこへ敵であるT800型やT1000型(液体金属のターミネーター)が現れ、ジョン、サラ、T800型の3人で世界を救うことになる。
という、あらすじ。もともと歴史改変を扱った作品ではあるけど、上記のようにオープニングの時点ですでに大きな新展開を詰め込んできていた。

リブート作としての改変点を先に説明しておくと、ジョンが破壊したスカイネットは実は一部だけであり、ナノマシンによって人間と融合するターミネーターの襲撃によって未来世界のジョンはターミネーター化。2017年の過去へ行くとサイバーダイン社と協力してジェニシスというOSや液体金属のロボットを開発し、より進化したスカイネットを生み出してしまう。
それまでの歴史だとスカイネットが反乱を起こすのは1997年だったけど、過去へ向かう中でカイルはその歴史分岐を見たために、84年の世界でサラと合流すると今度は2017年へ飛び、ジェニシスの誕生を阻止するためにターミネーター化したジョンと戦うという展開になる。



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シュワルツネッガー演じる”良いほう”のT800型は何者かによって未来世界から1973年に送られ、両親をターミネーターに殺害されたサラ・コナーを救助し、来るべき戦いに向け彼女を戦士として育成する。
さすがにシュワルツネッガー自身が誤魔化しきれないほどの年齢になってしまったので、「T800型も経年劣化して人間と同じように老化する」という設定によって潔く最初から最後まで老体のまま。それにより誤作動やパーツの破損などを気にするといった人間性も描いていたし、若い肉体のT800型と老いたT800型の対決(つまりシュ若ツネッガーvsシュ老ツネッガー!)というドリームマッチが実現したので、これはこれで良かった。ただ、カイルとサラはタイムマシンで1984年から2017年まで一気に移動するものの、T800型は待機していたためにさらに老化し、シュワルツネッガーが本当に白髪の老人として描かれていたのがちょっと悲しかった。
また、T800型が味方として登場するのは第2作からの恒例だけど、これまでは「ジョン・コナーの救出」が目的であったのに対し、今回は「サラ・コナーの救出」のために過去へ送られている。誰が送り込んだのかはまだ明かされていないけど、おそらくは新しい歴史ではサラ・コナーが戦死してカイル・リースが生き残る展開になって、カイルが送ることになるのではないかなと予想。



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ジェイ・コートニー演じるやけにのんびりした顔のカイル・リース。今回のターミネーターを台無しにした一人…。
体こそマッシヴに鍛えられているけど、どこか牧歌的というか、いい人そうではあるけどそのためにのんびりした顔立ちで緊張感が薄れてしまうような…。その辺に関しては「ダイ・ハード/ラスト・デイ」でジョン・マクレーンの息子役でブルース・ウィリスと親子アクションをやったのにそれ以降のアクション映画方面で特に活発な動きがないことからお察し。
もともとはカイル・リースがサラ・コナーを救出する内容だったところをT800型が先に救出していたという改変がされたために、特に前半では状況が飲み込めないまま右往左往するというギャグメーカーとしての役割を与えられてしまっていたので、のんびりした顔立ちも相まってキメ場もキメ台詞もなかなか迫力が無くなってしまった。
そして命に代えてもサラを守り抜くという使命感がイマイチ感じられなかったけども、そもそも今回のカイルはジョン・コナーを敬愛しすぎて「ジョンに褒めてもらいたい」という感情が最優先されて、世界を救うだとかサラを守るだとかの本来の目的さえジョンに褒められる手段に成り下がっていたのではないかと思えてしまう。だからサラからジョンの父親になる未来を明かされた時にも、サラと愛し合うことになる未来に対する恥じらいよりもジョンが自分の息子という部分に激しく反応したように見えてしまう。そのくせ、ジョン・コナーがターミネーター化したことが判明してもあまり前に出ることはなく、第3者的な置いてけぼり感があふれているのが非常に残念。
そういえば、監督は最初はジェイ・コートニーではなくトム・ハーディを希望してたそうだけど、命拾いしたねトム・ハーディ。



terminator_06

エミリア・クラーク演じるサラ・コナー。この人物によって今回のターミネーターは踏みにじられた。まさに怒りのデス・ロードである。
なぜ私がそこまで気に入っていないかというと、単純に”T800型によって10年以上も戦士として育成されてきた”という設定があるにも関わらず、まったくそんな人間には見えないからだ。リンダ・ハミルトンが演じた先代サラ・コナーのように、第1作ではか弱い女性だった人物が第2作では息子を守りぬく屈強な女戦士に変貌していたという展開なら分かるけど、エミリア・クラークのサラ・コナーは細くて筋肉が無いというよりムチムチした女性らしい体つきでかなりの童顔。どう見ても過酷な訓練を経験してきた人物には見えない。
鑑賞前は「それでも不慣れなアクションを演じきったから及第点だろうなー」と思っていたが、ダメだった。

私はすでに「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で、頭を丸坊主にした上に顔面を泥まみれにしながらタンクローリーを爆走させるシャーリーズ・セロンを見てしまったのだ。

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私はすでに「バイオハザード」でゾンビと戦い、「ワイルドスピード」で悪党をぶん殴るミシェル・ロドリゲスを見てしまったのだ。
ミシェル・ロドリゲスは銃を持っただけでこの圧力だ。

michelle_rodriguez


対して、エミリア・クラークのサラ・コナーが銃を持つとこれだ。

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私は常々「説得力」と「納得力」というものを考えてきた。説得力は作り手が劇中に用意するもので、納得力は観客が勝手に組み上げるものだ。
エミリア・クラークのサラ・コナーで説明すると、説得力とは「”来たるべき戦いに備え、10年以上も戦士として訓練されてきた”という劇中での設定」で、それによってサラ・コナーが戦闘に参加するのも理解できる。しかし演じるエミリア・クラークがまったく戦士に見えないために、どれだけ設定やアクションを追加していっても納得力には昇華されない。
最大の原因として「視覚的説得力としての”筋肉”」が圧倒的に不足していることが挙げられる。アンガールズやエスパー伊藤のようなガリガリ芸人が理不尽に強かったらまったく面白くないけど、逆に照英や室伏広治のように筋肉のある人間が理不尽に強くても文句をいう人は少ない。そこを突き詰めれば、作り手が説得力としての設定などを付け加えなくても、観客が勝手に好意的に解釈して納得力に昇華してしまうことだってある。だから、もしエミリア・クラークのサラ・コナーにT800型によって訓練されたという設定が無くとも、最初から筋肉のある体つきだったなら、そこに納得力が生まれてターミネーターと戦えてしまうほどの理不尽な強さを肯定的に受け入れることも可能だったはず。

結局のところ筋肉があれば良いのかというと、「ターミネーター」シリーズはアクション映画なのだから筋肉は絶対条件。

「”イケメン”と”筋肉マン”は理不尽に強い」
これが世界のルールだ。

”美女”が理不尽に強くなるのは殺人鬼が「リア充は死ね!!」とセックスしてる若者たちをぶっ殺しまくって最後に生き残った一人になった時だけなのだ。
顔が可愛くておっぱいが大きいだけじゃ許されないことだって世の中にはあるんだよ!



terminator_02

ジェイソン・クラーク演じるジョン・コナーは、この映画の唯一の救いにして最大の魅力だった。
現在のジェイソン・クラークはヒーローから悪役、最前線の戦士から司令官まで何でもこなせる立場にある俳優なので、ジョン・コナー役に決定した時はかなり嬉しかった。しかし、最近の出演作と役柄を考えてみると、
「ゼロ・ダーク・サーティ」:CIA捜査官(善)
「ホワイトハウス・ダウン」:ホワイトハウスを襲撃するテロリスト(悪)
「猿の惑星 新世紀」:人類側のリーダー(善)
という流れによって必然的に次回は悪となり、ジョン・コナーが敵となるのは最初から決まっていたのだ。
今回のジョン・コナー(正確にはジョン・コナーと融合したジェニシス)に悪役キャラとしての魅力があったかというとそうでもなく、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でのウルトロンとキャラ被りしてしまっている上に、むしろあちらのほうがキャラ立ちしているくらいだ。そして終盤の決戦になるとターミネーターとしての骨格だけを残してジェイソン・クラークは登場しなくなる。容姿を自在に変化させられるターミネーターとしての能力を使ったからなんだけど、そんなキャラが「私は人間も機械も超えた存在だ」とか言ってしまったらやっぱりウルトロンと同じだ。これはなんだ、シンクロニシティというやつか?

でも私はジェイソン・クラークとシュワルツネッガーが戦うというだけで異様に興奮していた。先述の納得力でいうと「だってジェイソン・クラークだぜ?」ということだ。ジェイソン・クラークが素手でシュワルツネッガーをぶん殴り、抱きかかえたまま突撃して壁をぶち破るだけで十分だった。エクスペンダブルズが集合するよりもジェイソン・クラークが素手で人を殴るほうが尊い。拝み倒す勢いだ。

ジェイソン・クラークが
素手で人を殴り
タックルして
壁をぶち破る

美しいじゃないか…。

「ザ・レイド」や「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」のように細部まで徹底した振り付けによって超高速の手数勝負をする内容が次世代のアクションと捉えられている中、今回のジェイソン・クラークとシュワルツネッガーの戦いは、手刀でボンベをぶった斬って室内にボンベミサイルを飛ばすとか、電柱らしき巨大鉄柱をぶん投げて相手を串刺しにするとか、走行するバスの底面にへばりつきながら素手でエンジンを引っこ抜いて地面に突き刺して車体を縦回転させるとか、「大男が大きな物をぶん投げて周囲を巻き込みながら撲殺を目指す」という、近年のアクション映画の真逆を行く内容だった。
「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」が飯伏幸太vsAJスタイルズだとするなら、こちらはビッグバン・ベイダーvsスタン・ハンセンのような、そんな感じ。
巨大なものには確実に神様が宿るのだ。



terminator_01

液体金属のT1000型ターミネーターを演じたイ・ビョンホンは今回の一番の被害者と言えよう…。
ハリウッド的にはイ・ビョンホンといえば「GIジョー」での変テコ白装束NINJAのストームシャドーだろうけど、私からすると「甘い人生(https://youtu.be/URLtMbZLeVk)」や「悪魔を見た(https://youtu.be/daHasxjDmhU)」での憂いを帯びた冷徹な復讐者というイメージが強かったので、ターミネーター役は完璧だと思えた。しかも演じるのはT1000型。第2作でロバート・パトリックが演じた映画史に輝く名悪役の2代目ということだ。
しかし、イ・ビョンホンの場合は序盤で登場するとそのまま退場してしまうかなりのやられ役。設定改変によってサラ・コナーとT800型はその出現を予期していて、すでに硫酸を利用した大ががりなトラップを用意していたので割とあっさり退治成功。第2作であの一体を倒すためにどれだけの人間が犠牲となったか考えると、その圧倒的な強さをイ・ビョンホンが再現すると期待していたのに「ターミネーター化したジョン・コナーの指示を受けてあらゆる場面で攻撃してくるんじゃないの!?」という期待とともに硫酸の雨で跡形もなく溶けていってしまった。これは「GIジョー2」の”上半身裸で「Welcome to Hell」とか言ってたら爆発に巻き込まれて、他の仲間は服を着ていたから無事だったのに一人だけ裸だったから背中に大火傷を負う”という、あの場面で受け取った感情と似ている…。
そりゃね、予告には映像が使われているのに主要出演者が集合したポスターには載っていなかった時点で何となく分かってたけどさ。やはりハリウッドがイ・ビョンホンを受け止めるにはまだ早過ぎるのだ。



3や4よりは楽しめたと言いつつ酷評だらけなのでかなりの低評価での争いになるかと思いきや、意外と点数は高い。それは減点方式と加点方式での違い。
100点満点からの減点方式なら「サラ・コナーが戦士に見えない」で-50点、「カイル・リースがカッコよくない」で-30点、「イ・ビョンホンが活躍しない」で-20点と0点を遥かに下回る得点になってしまう。しかし、これを加点方式で考えるとジェイソン・クラークとイ・ビョンホンがターミネーターというだけで合計3万点だし、ジェイソン・クラークがシュワルツネッガーを抱えて壁をぶち破っただけで2万点だし、「I'll Be Back」というセリフにに対する「アイル・ビー・バック」という意味不明な字幕にも5000点くらい与えたい。減点方式ならたった3つの要素で0点になったのに、加点方式なら5万5000点になった。モノは考えようだ。
でも私は「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」に加点方式で12億8600万点をつけたし、「パシフィック・リム」では最初の映画会社のロゴが表示されるところの”ドド・ドンドン”だけで5000万点だった。それと比べれば「ターミネーター:ジェニシス」は”3や4よりは面白かった”というレベルなのだ。


最後に”この時点で何かがおかしい”と分かる、視線と銃口の向きが合っていなかったり、アホみたいな口の開け方して銃撃している謎の公式画像を見ながらお別れしましょう。

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【2015/08/03 21:53】 | 映画感想 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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